平成15年10月9日

UJI 花散歩 参百参拾壱

美しいものには毒がある―トリカブト

 トリカブト(鳥兜)は美しい花を咲かせます。しかし、根から毒性のエキスが取れることで一躍有名になりました。毒の強い根の部分だけでなく、トリカブトの怖さは全草に毒があることです。しかも、春の若葉はヨモギ・ニリンソウ・ゲンノショウコなど、食べられる山野草とよく似ているから中毒事件が起きます。そんなトリカブトもハーブの一種です。スイセン(水仙)やスズラン(鈴蘭)の花を見ると可愛い美しい花だと心が安らぎます。でも、このスイセンやスズランも毒性を持つハーブの一種です。トリカブト同様に口に入れることは出来ません。トリカブトの毒は、昔から毒矢などに利用されていました。この毒は、フグ毒に次ぐ植物界最強の猛毒と言われています。美しいものには毒がある、という言葉はトリカブトにも当て嵌まり、濃い青紫の美しい花は、秋の野山ではリンドウ(竜胆)を上回ってピカイチという人もいます。トリカブトの名の由来は、兜状の萼の内部に小鳥に似た形の花弁があり、鳥の兜という意味のようです。また、花の形が舞楽のときに使う金襴などで鳳凰の頭の形をかたどった兜に似ていることからこの名がついたとも言われています。花言葉は、人嫌い・敵意です。(智泉荘周辺)









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