平成15年10月18日

UJI 花散歩 参百参拾四

初夏に咲くはずが今―グミ

   この前(10月12日)、京都の奥座敷と言われている貴船に行ってきました。連休のためか、ハイキングを楽しむ人でいっぱいでした。鞍馬も近いからでしょう。料理旅館で昼食をいただきましたが、部屋の傍に小川が流れていました。夏には川床で楽しむのだそうですが、そのせせらぎは癒しの音に聞えました。料理を持って来た仲居さんが「桜が満開でしたやろ、こんなことありしまへん」と言いました。宇治別格本山にもある四季咲きの四季桜(十月桜)は、十月から咲き始め一年中咲きますが、そうではなく、ソメイヨシノ(染井吉野)だそうです。そう言えば、アヤメ(菖蒲)やスイレン(睡蓮)がこの時期に咲いた、との報道もありました。地球の温暖化で花も咲く時期を勘違いしているのかも知れません。宇治別格本山でも初夏に咲くグミ(茱萸・胡頽子)が満開で甘い香りを漂わせています。グミは北半球に自生し、代表的なものはナツグミとアキグミの二つです。ともに初夏に花をつけますが、ナツグミは花のあとすぐ実がなり熟します。アキグミは秋になって成熟します。グミは庭園木として利用され、生垣などに仕立てられます。グミは空気中の窒素を取り入れて自分の養分に出来るので、痩地に樹木を植栽する場合に肥料木の一種として利用されています。特にアキグミは、潮風に強く海岸の飛砂防止の役割を果たすため、海岸砂丘地の造林に適しています。赤く熟した実は、グミ特有の甘味と渋味があります。花は特徴のあるラッパ状です。実際には、ラッパ状のものは花弁ではなく、筒状の萼の先端が四裂しているものです。花言葉は「用心深い」のに不用心にこの時期に咲きました。(精霊招魂神社周辺)









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