平成15年10月23日

UJI 花散歩 参百参拾五

小さい黒真珠のよう―ヒオウギの実

    ヒオウギ(檜扇)は多くが鑑賞用に栽培される多年草です。夏に暗紅色の斑点のある橙色の花を咲かせます。【「UJI花散歩 参百壱拾六」参照】秋に熟した果実が裂けると光沢のある漆黒色の種子があらわれ、これをカラス(烏)の羽の色に見立ててウバタマ(烏羽玉)と称しました。小さいが黒真珠のようです。ウバタマはヌバタマ(射干玉)ともいい、『万葉集』には、黒、夜、宵、月などの枕詞として登場します。広く帰化している北アメリカでも、種子の色からブラックベリー・リリーと呼ばれています。葉が扇の様に並ぶことから、カラスオウギの別名を持ちます。ヒオウギの漢名は、ヤカン(射干)といい、根茎を掘り取り、日干しにしたものを薬用とします。扁桃腺やこれに伴うのどの痛みや咳止め・去痰に用います。(智泉荘周辺)









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