平成16年5月1日

UJI 花散歩 参百四拾四

ぼんやりと銀色の光彩を放つ―ギンリョウソウ


 ギンリョウソウは、漢字で「銀竜草」と表します。花の形を竜の姿に見立てて付けられた名前です。花が銀白色をしているので「銀竜」となりました。ギンリョウソウは、葉緑素を持たない腐生植物です。暗い林内の腐った木や枝葉、堆積した落ち葉などに腐生します。腐生植物とは、他の生物の死体や排泄物などを栄養源として生活する植物のことで、細菌や菌類に多くみられますが、ギンリョウソウのような高等植物でも何種類か存在しているそうです。茎と鱗片状の葉は、銀白色かつ半透明で葉緑素がありません。だから光合成ができず自ら養分が作れないため、腐植した落ち葉などから養分を摂ります。種子の周りが糖分で包まれ、アリが好んで運ぶため、種子も自然と散らばっていくという頭のいい奴といえます。キノコに似て、しかも林などの湿った暗い場所で、ぼんやりと銀色の光彩を放つせいか、別名は、ユウレイタケ(幽霊茸)やユウレイソウ(幽霊草)、またスイショウラン(水晶蘭)とも呼ばれています。筍の生える頃にギンリョウソウは咲きます。(龍宮参道周辺)









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