平成17年8月29日

UJI 花散歩 参百六拾四

水の妖精―スイレン

スイレン(睡蓮、英:water lily、学名:Nymphaea)は、スイレン科スイレン属の水生多年草で、水位が安定している池などに生息し、地下茎から長い茎を伸ばし、水面に葉や花を浮かべます。スイレンは夏の水生植物の代表的なものですが、ヨーロッパ原産の温帯種とアフリカや東南アジア原産の熱帯種とがあります。温帯種はフランスやイギリスで人気があり、イギリスのウイズレーガーデンのスイレン池は大変有名です。学名の「ニンファ」は、妖精とか森や泉の精という意味ですが、静かな水面に咲く美しい花は、見たものを虜にしてしまう妖しい魅力を感じます。印象派の巨匠・モネもその魅力に魅せられたひとりです。彼は自宅の庭に池を作り、そこで咲くスイレンの花と水面に映る高い空、それらの織りなす光と陰を描き続けました。ちょうどこの時代、時を同じくしてフランスにマルリアクというスイレンの育種家がいました。彼は100を越える品種を作りだし、「スイレンの魔法使い」と呼ばれたのですが、 モネがスイレンに魅せられたのもこんな時代背景があったからなのです。これらのスイレンは温帯(耐寒性)スイレンと言われる種類で、日本でも昔から栽培され、睡蓮鉢や池などで夏の水面に白やピンクの花を浮かべる風景が良く見られます。和名はヒツジグサ(未草)といい、ヒツジは時刻を表す「未の刻(今の午後2時)」で、そのころに咲くといわれていますが、実際は明るくなると開き、暗くなると閉じます。そういうことで、漢名の睡蓮ということなのでしょう。(智泉荘周辺)












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