平成17年10月3日

UJI 花散歩 参百六拾六

生命力の強い野菜―アシタバ

「明日葉(あしたば)」は伊豆七島などに自生するセリ科の多年草です。学名は、「Angelica keiskei」「Angelica」は、シシウド属。「keiskei」は、明治初期の植物学者・伊藤圭介さんの圭介。Angelica(アンジェリカ)は、ラテン語の「angelus(天使)」が語源。Angelica属の植物には強心剤的な効き目のあるものがあり、死者を蘇らせることができる(かもしれない)ことから“天使”の名がつけられました。別名に「鹹草(あしたぐさ)」「八丈草(はちじょうそう)」があります。中国の明朝の時代に編集された薬草事典『本草綱目』にも登場するほど、古くから健康食材として知られています。葉や茎を切ると、切り口から黄色い汁が出るのが特徴で、豊富な栄養素に加え、最近ではさまざまな病気への効果も期待されています。明日葉は、「今日、葉を摘んでも明日には新しい芽を出す」と言われるほど生命力が強い野菜です。ここから「明日葉」の名が付いたと言われています。ほのかな苦味と独特の風味が特徴の、セリ科の野菜です。調理法としては、「天ぷら」や「おひたし」がもっともポピュラーですが、明日葉入りの「混ぜご飯」や「油炒め」「ごまあえ」「茶碗蒸し」など、いろいろな料理に使え、和食だけでなく、洋食や中華の料理にもよく合います。伊豆諸島の八丈島では、江戸時代からずっと、日常食または民間薬として明日葉が人々に親しまれてきました。特産物の明日葉を食べていたおかげで、当時の島の人たちは江戸の人たちに比べ、はるかに健康で長寿であり、若々しかったといわれています。二年から三年経つとトウが立ち(葉芽を伸ばす力が花芽をつくるほうに向かうこと)、花傘ができて、そこに小さな白い花が次々と咲いていきます。ひとつの花傘に付く花は1000以上です。  (智泉荘周辺)









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