平成18年5月9日

UJI 花散歩 参百七拾参

俗にヘソクリと呼ばれる―カラスビシャク

 カラスビシャク(烏柄杓)は、北海道〜琉球・朝鮮半島・中国に分布するサトイモ科の多年草で、日本各地で畑の雑草として普通に見られます。写真に撮ったのは、智泉荘裏のお茶畑の、に生えていたものです。マムシグサ(蝮草)などに似ていますが、植物体自体が小さく,仏炎苞(ぶつえんほう)が緑色であることで容易に区別できそうです。漢方薬の半夏(はんげ)というのは、この球茎のことで、このことから別名は半夏といいます。日本の近年における半夏の生産量は極めて少なく、市場品の大部分は中国および朝鮮半島からの輸入品に依存しています。“半夏生(はんげしょう)”とは、太陽の黄経が100度になる日で、夏至から 11 日目(7月の2日頃)です。この時期にカラスビシャクが生じるので“半夏生”というのです。(ハンゲショウ「UJI 花散歩 弐百七拾九」を参照してください)大柄のものはオオハンゲ(大半夏)です。カラスビシャクの名前の由来は、カラスビシャクを俗にヘソクリと呼びますが、むかごの形に由来するという説と、農家のお年寄りが、孫の子守りをしながら、畑のカラスビシャクの塊茎(かいけい)を掘り取り、貯めてから集荷人に売って、内職をしてヘソクリを作ったからという説があります。(智泉荘周辺)

 









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