平成22年7月2日

UJI 花散歩 四百弐拾壱




庭のサクランボ − ニワウメ





1メートル程の高さの低木に、
直径1センチ弱の赤い実がなっていました。





これは、ニワウメ (庭梅)。

名前に「梅」とありますが、バラ科サクラ属の落葉低木です。

春に咲く花が梅に似ており、
庭木としてよく植えられていたことから、
この名前がつけられたそうです。

《 4月2日撮影のニワウメの花はこちら↓ 》








学名は、Prunus japonica (プラナス ジャポニカ)。
プラナスはサクラ属、ジャポニカは日本の意。
中国原産の落葉樹で、
かなり古い時代に日本に伝わったとされています。



この実は食べることもでき、
味は甘酸っぱいサクランボに似ています。

(ニワウメの実は、ユスラウメの実とよく似ていますが、
ユスラウメの花は白く、
ニワウメより早い時期(5月頃)から実がなります。 )



ニワウメの古名は、「ハネズ」(唐棣花)。
万葉集には、この花を歌った歌があります。


夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの
雨うち降らば 移ろひなむか

大伴家持
(おおとものやかもち)

【意】 夏になって咲いた はねずの花は、
雨が降ったら、色あせてしまわないでしょうか。

山吹(やまぶき)の にほへる妹(いも)が  はねず色の 
赤裳
(あかも)の姿 夢に見えつつ

作者:不明

【意】 山吹(やまぶき)のように美しいあの娘が、
はねず色の赤い裳(も)を着ている姿を夢に見ました。

思はじと 言ひてしものを はねず色の 
うつろひやすき 吾が心かも


大伴坂上郎女 (おおとものさかのうえのいらつめ)

【意】 あなたのことは思わないようにしようと言ったはずなのに、
はねずの花の色が移ろいやすいように、私の心も移ろいやすいことです。

はねず色の うつろひやすき 心あれば 
年をぞ来経
(ふ)る 言(こと)は絶えずて

作者:不明

【意】 (あの人には) はねず色のように変わりやすい心があるので、
(進展なく) 年月だけが過ぎています。言づてだけは絶えないけれど。




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