平成22年9月5日

UJI 花散歩 四百弐拾六




ヤマタノオロチの目 − ホオズキ





小茶畑の近くで、
色づきはじめたホオズキを見つけました。



ホオズキは、ナス科ホオズキ属の多年草で、
原産国は東南アジア、
淡い黄色の花を6月〜7月頃咲かせます。

花が咲いた後に、六角状のガクの部分が発達し、
袋状になって果実を包み、8月頃から熟して赤くなります。

お盆では、このガクに包まれたホオズキの果実を、
枝付きで盆棚に飾り、
ご先祖様の霊を導く提灯に見立てます。



ほおずきは、漢字で「鬼灯」や「酸漿」と書きます。
これは中国語で「小さな赤い提灯」を意味します。

また、 英語では、
Chinese lantern plant (チャイニーズ ランタン プラント)
= 「中国の提灯」と呼ばれています。

日本の名前の「ホオズキ」の由来は、
「ホオズキ笛」という昔ながらの子供の遊びから
名付けられたと言われています。

「ホオズキ笛」とは、
ホオズキの袋(ガク)の中にある実をうまく取り出して空にし、
それを口に含んで、ギュ−ッギュ−ッと鳴らすというもの。
子供が頬をふくらます様子から「頬突き」と名付けられたそうです。



「ホオズキ」は、古事記にも登場します。

須佐之男命
〈すさのおのみこと〉に、
「ヤマタノオロチはどんな怪物なのか?」
と尋ねられた老夫婦が答えるに、

『 その目は赤かがちの如くして、
身一つに八頭〈やがしら〉八尾〈やを〉あり。』

この「赤かがち」が、ホオズキの古名です。

ヤマタノオロチは、
ホオズキのような真っ赤な目の怪物・・・
と説明されています。



籠かばふ 鬼灯市の 宵の雨     
                          水原秋桜子

鬼灯を 取つてつぶすや せなかの子
                           小林一茶






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