平成22年10月7日

UJI 花散歩 四百弐拾八



木を土に還す  − サルノコシカケ






腐った木から発生していたサルノコシカケが、
境内整備の際に伐採され、
切り株と共に運ばれてきました。




一番長いところで21センチほど。
表面には木の年輪のような模様が入っています。




触ると硬く、キノコというよりも木の一部のようです。
強く押すと、少しだけ弾力があります。


横からみると、この通り。肉厚です。
名前の通り、まさに猿が腰掛けるのにぴったりな形です。





サルノコシカケは、
サルノコシカケ目の
サルノコシカケ科・マンネンタケ科・キコブタケ科の菌類のうち、
とくに木質で多年生となるキノコを総称した一般名です。

立ち木または枯れ木に生え、棚形か馬蹄(ばてい)形に発達し、
年々成長を続けて厚さと幅を増していきます。
数十年を経過した巨大なものは、
径1メートル、厚さ数10センチメートルにも達します。

サルノコシカケには、たくさんの種類がありますが、
いずれも木材腐朽菌で、立ち木に発生すれば木材を腐らせます。
ただし、木材腐朽菌が直接に木を枯らすのではなく、
木が材質腐朽病をおこして折れやすくなり、
それが枯死の原因となることが多いそうです。



生物界のサイクルとして、
キノコ等の菌類は重要な役割を果たしています。


植物は光合成によって太陽エネルギーを有機物として蓄積する「生産者」、
動物は植物が作った有機物を使って体を作り活動する「消費者」、
そして菌類は動物や植物が蓄えた有機物を分解して元に返す「分解者」
という役回りを演じています。

サルノコシカケも、森の木を土に返すという
重要な役割を果たしているのです。




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