平成15年4月8

UJI 花散歩  番外編


花紀行
〜ワシントンさくらまつり〜

以前「宇治の四季」(番外編)『源氏ろまん2002 宇治大田楽まつり』(平成14年11月1日)で御紹介しました川本浩恵さんが、日米友好150周年を記念して、日米友好大使として「ワシントンさくらまつり」に出演のため、渡米した。その日記的な紀行文を御紹介します。


日本20日
 日米修好150周年を記念し、日米修好大使として「ワシントンさくらまつり」に出演のため、先生である野村万之丞(狂言師)ほか、スタッフ・出演者70名近くが成田・関空をそれぞれ出発。イラク戦争開戦のため、空港では靴までチェックされ、かなり厳しい雰囲気。



現地20日
 ナショナル空港着。夜、日本大使館にてウエルカムパーティー。「テロを心配して日本に帰国する人も多い中、ミサイル発射と同じくして、ようこそいらっしゃいました」と加藤米国駐在大使から歓迎の言葉をいただいた。



現地21日
 〈ワシントン半日観光〉 全米50州のどこにも属さない、たったひとつの特別地区。連邦政府の直轄として独立した町、それがワシントンDCです。公園都市ともいわれ、川沿いに桜、町中には芝生が広がり、緑の多い大変落着いた印象でした。ニュースでおなじみのホワイトハウス・国会議事堂といった連邦政府の建物に混じり、世界最大のミュージアムと研究所の複合体であるスミソニアン協会の博物館群(なんと入場料はすべて無料です)が並び大変格調の高い町です。が、アーリントン墓地(川を挟んでお隣のバージニア州になりますが)では時勢もあり複雑な心境でした。

〈リハーサル〉
万之丞先生の指導のもと、リハーサル。途中、現地の子供達20人が合流。文化の違いのため、踊りの動きが多少変ってきますが、楽しそうに踊る子供達の表情を見ていたら、こちらまで嬉しくなってきました。



現地22日
〈ワシントンさくらまつり〉
1912年、当時のアメリカ大統領ヘレン夫人のアイデアにより、東京市長であった尾崎行雄氏から3200本の桜の苗木が「日米友好のあかし」として贈られました。やがてこの若木が生長して、美しい花を咲かせるようになり、1935年からはフェスティバルが行われるようになりました。今年は丁度、フェスティバルの70周年にあたる記念すべき年で、大田楽が招待されたのです。 フェスティバルは、3月終わりから4月初めにかけて盛大に開催され、期間中あちこちでコンサート・マラソン大会・パレードが行われ、桜の満開時には多くの人が集い、道路も大渋滞となるそうです。花を愛でる心は万国共通なのです。

〈ジュファーソンメモリアルセンター〉
前広場にて公演。 こんな時だから人々が観に来てくれるのか? 秘かに心配していましたが、たくさんの観客が待っており、拍手とフラッシュの中、力強く披露。 行進で帰る途中の川沿いの桜は、残念ながら(今年のワシントンはかなり寒かったようで)まだピンクの蕾もついていない状態でした。咲いていれば、また別の美しい風景になったことでしょう。

〈ケネディ芸術センター〉
ミレニアムステージにて。 さくらまつりの閉会式で30分披露。満員のお客さまに見守られての演技は、テンションも最高潮に! あたたかい笑顔と拍手に見送られ、舞台をあとにしました。



現地23日
〈フリーア美術館〉にて。
「日本の芸能」についての先生の講演に合わせての演技説明つきだからか、観客の反応もよく、ワシントン最後の公演としてのびのびと踊ることができました。 この後、衣装をつけたまま、スミソニアン自然博物館を見学したのも言い思い出になりそうです。

現地24日
ワシントンDC出発

日本25日
 夜、宇治別格本山着
 短い間でしたが、貴重な体験をさせていただき、充実した6日間でした。踊る時、アメリカの大地を踏みしめながら、アメリカの平和、そして世界の平和を祈りました。(田楽には、場を浄める働きの踊りがあります)










©生長の家宇治別格本山