『 宇治だより 』  宇治を愛する人  

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『宇治だより』 第34  平成元年12月1日 

  神の愛と霊の導きを知らせてくれる宇治

   宇治別格本山理事 愛知教区 教化部長(当時) 小林 敏之


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宇治の十月には、小春日和を通り越して、
夏を思わせるような暑い日が続くことがあります、
そんな時、いつも、ついこの間のように思い返される事があります。

それは、宇治と言えば、私には入信の年昭和四十四年、
秋の「詳密講習会」を思い返すからであります。
講習会の三日間を、岐阜県の東端多治見氏を、
早朝六時に車で立って、九時頃には宇治に着いて、
夢中で一日の講習を受け、午後の七時頃には、
多治見市の会社に帰り、翌日の仕事の打ち合わせと段取りを指示しながら、
宇治に通った思い出は、そこから私の信仰の生活が本格的に出発した、
なつかしさと、熱い思いが甦るからです。

大聖師・谷口雅春先生の直接御指導の「詳密講習会」の三日間は、
受講参加者のにぎわいに驚きながら、
感動で受講をした私でありましたが、
今は亡き、思師であり、大先輩でもあります、
当時岐阜教区教化部長・川上繁先生に、何やら陳腐な理由で、
最初は参加する事になった「詳密講習会」が、
私と宇治別格本山との最初の出合いでありますのに、
今こうして思い返すとき、「神」の計らいと、
教えを直接知るきっかけとなりました。

練成会初参加での、先祖や母への思いを感ぜずにはいられません、
十月と言う月は、私の生母の命日がある月であり、
教えの体験を、初めて体験した月でもあるからです。

「和解の祈り」と「先祖の守護」、
そして亡き「母」の霊界からの導きが、
強く働く事の驚きを感ぜずにはいられないのであります。

私の練成会参加の理由をしいてさがせば、
友人への憎み強い恨みと怒りでありましたが、
当時本部におられ、
今は当時宇治別格本山で霊宮聖使命会を担当されておられる、
神戸本部講師に、個人面談のおりに、貴方はくどい、
素直になりなさいと指導を受け、何かすっきりしないまゝに、
練成会を終って岐阜に戻ったのでありますが、川上先生によって、
再三の宇治「詳密講習会」参加呼びかけが、
今こうして強いかゝわりを持つ立場になっている事に驚き、
「和解の祈り」の実践が、亡き母の命日に当たる日の、
十月二十三日の「毎日の箴言」から実証を体験して、
霊界からの守護と導きを実感させていただきました事で、
「宇治別格本山」の尊い存在と全国の人々に愛されるのは、
ごく自然の事であり、「神」と「霊」の導きの生活の他、
何ものでもない事を強く実感いたします。

信仰の進歩の確認である、地方講師と昇格も宇治で受験した事で、
私にはかけがえのない魂のふる里であります。

 

 

 

 


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