EM菌で生ゴミを堆肥にしています
今回は、研修生に同行し、
生ゴミ堆肥化作業を見学させていただきました。
新練成道場入り口
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幽斎殿の裏の細い山道を登ってゆくと・・・
見晴らしのいい山の上に、
本山の大茶畑が現れます。
(5月の練成会では、ここで皆でお茶摘み献労をします )
機械で整えたりしないので、
自由に力いっぱい育っている茶畑 (の一角)
その茶畑横の竹林の前に・・・
生ゴミ堆肥化用のテントが建てられています。
しばらくすると、竹林の向こうから
練成部研修課の清水さんの運転する
トラックがやってきました。
トラックの荷台には、たくさんの大きなバケツ。
この中には、
EM菌を入れて、いい具合に発酵の進んだ生ゴミが
入っています。(約一週間目)
EM菌のお陰で、この段階では、ぬかみその匂い。
悪臭というようなものではありません。
ちなみに、EM菌とは・・・
「Effective Microorganisms」の略で、
「人間にとってよい働きをする乳酸菌や酵母、光合成細菌など、
自然界に存在する微生物を複合培養したもの」
だそうです。
EM菌という名前の菌があるわけではないのですね。
早速バケツを降ろしにかかります。
研修生が全員、白い作業服を着ています。
その理由を聞いてみますと、
「服ににおいが付くから」とのこと。
テントの中の地面を覆っていたシートを取ると
土の山が現れました。
山のてっぺんから、うっすら白い煙が出ています。
この土の山は、本当はまだ土になる前の、
ここに置かれてから1ヶ月目の生ゴミの山だそうです。
白い煙が出ているのは、中で順調に発酵が進んでいるから。
発酵熱で、中は60度〜70度にもなるそうです。
その山の横に、本日運んできた、
発酵1週間目の生ゴミを積み上げます。
(生ゴミから出た液肥を取り除きながらの作業です)
ちなみに、湯気の立つ1ヶ月目の山の手前には、
3 ヶ月目の山があります。
もうこうなると、ただの「土」にしか見えませんが、
でも本当はただの「土」ではありません。
花壇のパンジーを生き生きと咲かすことのできる
栄養たっぷりの立派な「堆肥」です。
さて、バケツから出した生ゴミの上に、
落ち葉を振りかけて・・・
混ぜに混ぜます。
腐りやすい生ゴミに、腐りにくい落ち葉を混ぜることによって、
質の良い堆肥になるのだそうです。
( 落ち葉でなく、もみガラなどでもOK)
落ち葉と生ゴミがよく混ざったら
いよいよ、一ヶ月目の生ゴミの山にシャベルを入れて、
一週間目の生ゴミと混ぜ合わせます。
一気に、発酵熱による白い煙が あがります。
これが例の「服に付くにおい」。
一度においがつくと、なかなか取れないそうです。
そんなにおいの中、 混ぜ込み作業は続行。
水分を含んだ生ゴミは重いので、
まんべんなく混ぜるのは大変です。
まさに力仕事。
ようやく混ぜ終わりました。
これをもう一度山にして・・・
シートをかけたら作業終了です。
後は、ちょくちょくかき混ぜに来て、
微生物の働きやすい環境にしてあげれば、
やがて、”宇治特製生ゴミ堆肥”ができあがります。
最後に、 もうひとつ重要な仕事が待っています。
中講堂脇の水道で
バケツをきれいに洗うのです。
このバケツには、毎日出る生ゴミの為に、
またすぐに働いてもらわねばなりません。
春とは言っても、まだ3月。
研修生の手は、冷たい水で真っ赤になっていました。
今日も生ゴミ堆肥作業
お疲れ様でした。