今回初めて十日間全日程で、しかも母と一緒に受講させて頂きました。
それは、母方の従弟が三十歳の若さで彼の父と同じように自ら生命を断ち、
霊界に行ってしまったこと、母方の家系の男性に自死者を含め短命な人が多いことから、
従弟の永代供養とご先祖様と共に「人間神の子の自覚」を深く悟って新生していきたい
という思いからでした。
十日間の練成は行も講話も質、量共に圧倒的に深く濃かったです。
講話はどれもとても素晴らしく、各講師の方々の体験談も、しみじみと心に入ってきました。
浄心行では父母の愛を思い出しながら、父母にこんなにも愛されていた自分だったのだと
幸せにひたりながら楽しく行じていると、突然涙が溢れ、切ないようなやるせないような
悲しみが湧いてきました。
その時心に鮮明に浮かんできたのは十年前、自ら霊界に旅立った伯父の面影でした。
この伯父は先日生命を断った従弟の父でした。
「どれだけ伯父は遺してきた妻と三人の子供達を愛していただろう!
霊界に行った後も変わらず愛しているだろう!家族を思って行く先を案じているだろう!」
それなのに伯父の遺族も私達も心のどこかで伯父を責めていたのでした。
そして今度従弟が亡くなってしまったことも、「どうして伯父は守ってくれなかったのか、
永代供養もし、この十年ずっと聖経供養もしていたのに」と責める気持ちがよぎったことに気付きました。
「ああ、間違っていた、伯父さんごめんなさい。伯父さんはこんなに家族のことを愛しておられました。
人一倍責任感の強い人でした。強すぎるくらいでした」
亡くなった従弟が生前 「僕はお父さんみたいに何でも出来る人にはなれないけど、
お父さんみたいに人に優しい人になることは出来る。だから人に優しくするんだ」
と言っていたと遺族が話していたことを思い出しました。
家族で唯一人、父の検死に立ち会ったのがこの従弟でした。
まだ当時二十歳でした。
この子に最後に会ったのはもう五年も前でした。
父の死から十年間、どんな気持ちで生きてきたのだろうか、
お父さんを救えなかったと生前言っていたそうです。
お葬式に駆けつけた人達が皆、優しい優しい奴だったと言っていました。
私は生長の家の信仰を頂いていながら、何一つしてあげることが出来なかった。
ごめんね。伯父さん、Tちゃんごめんなさい。顕幽世界が分かれても、人間の生命は生き通し、
永遠不滅の神の子ですよ!お二人は霊界に新しく生まれ、神の子の自覚を得て
これからも魂の向上をとげ、無限生長しますよ。お二人様は生命と人生を駆け、
私達親戚、遺族に大切な大切な生命の生き通しの真理を教えてくれて有り難うございます!!
思い浮ぶ伯父さんと従弟の顔はキラキラ輝いて笑っていました。
一緒に来ていた母と心から悦び合いました。
「人間神の子、神は愛也」の真理を繰り返し繰り返し講話、行を通して
学ばせて頂いたお陰です。
これから家に戻っても母と一層互いに磨き合いながら、
伯父、従弟、そしてご先祖様に真理の供養をし、
この悦び、与える愛を、人々に、特に遺族にもお伝えし、
生きた信仰を行じる生活をしていく決意です。
合掌
|