1175身内の他界による別離の苦しさを乗り越えて得えた自覚

 

 この度ゴールデンウィーク期間に宇治の練成会を受講させて頂き、
魂が喜びと嬉しさでいっぱいです。

私は昨年十月に父を亡くし、そして今年三月に義母が亡くなりました。

 充分な親孝行も出来ないまま、これから恩返しをせねばと思っていた矢先、
父はトラクターの事故、義母は肝硬変で他界しました。
悔やんでも悔やみきれぬ気持ちで、何か虚しい心の喪失感に捉われた毎日を送っておりました。

 生長の家を学んでいながら私は肉親の現象の死に動揺し、悲しみ、落ち込み、
妻や子にも感謝を忘れ、半分自暴自棄な生活を送っていたような気がします。

 また、仕事の面でも建設業の受注が落ち込み、営業の責任者として
先の見えない不安と焦りを感じていました。

 そんな時、私は大学生の頃、宇治で受けた練成会の清冽で温かな雰囲気を思い起こしました。
そして先祖と繋がりたい、亡き父、義母に心からお詫びと再会を果たしたいと思い、
連休直前に宇治に行くことを決めました。
妻も小学校六年生の息子のサッカー遠征がありましたが、そんな私を快く送ってくれたのです。

 宇治に来た瞬間、私は懐かしさで心がいっぱいになりました。
当時の講師の方々はおられませんでしたが、堀端講師、長田講師、阿部講師、山口講師はじめ、
各講師の一言一言が心に染み入り、私の痛んだ心の状態が修復されつつあることを実感しました。
聞き逃してはならぬと走らせるペンが講話中止まりませんでした。

 浄心行ではありったけの自分の心の叫びを書かせて頂きました。
父も義母もきっと私を宇治に呼んでくれたのではないかと確信しております。
私の心は浄められ、高められ、今、心の底から無限力の自覚が湧き上がってきてます。

 長田講師の祈り合いの神想観の講話で、
「心は時間と空間の制約を越えることが出来る」と仰いました。

 現象の父と義母には会えませんが、私の祈りで憶念すれば、
そこに光り輝く笑顔の父と義母の姿と対面することが出来ます。

 これから毎日の神想観で二人と対面し、現象界で返せなかった御恩に報いてゆきたいと思います。
また、仕事に於いても私がやるのではなく、神が為さしめ給うのだという自覚で勇気を奮い起こし、
祈りを核として頑張ってゆきたいと思います。


今私には願いがあります。それは、来年もこの連休の短期練成会に参加することです。
そして、一年間の活動報告をご先祖、父母に申し上げ、また、新たな信仰の自覚を
深めてゆきたいと思います。

 毎日神想観に励み、陰徳を積み、明るさを忘れず、生長の家の御教えを行じてゆく所存です。
ありがとうございました。




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