昨年の年末から体調をくずしておりました。
風邪をひいたので病院に行ったら、血圧が非常に上がっていて、
薬を飲みましたが余計に悪くなりました。
どういう状態かと言いますと、一寸考え事をしたり、
込み入った話になると筋肉が硬直して、特に腹の筋肉が硬く
膨らんできて呼吸がきつくなったりしました。
それでもどうにか三月までは日常の生活をしておりましたが、
末頃から夜中に突然お腹が膨張して呼吸がきつくなり、
夜中に家族を起こしたことが数回ありました。
その体調に対する不安感、もう直ぐ八十歳になりますが、
まだまだする事が残っているのに、身体に自信が持てない。
これはどうしたことか、七十数年間生かされてきた自分の人生に反省が生じました。
三十歳過ぎから事業を始めましたが、全て順調に進んでブームに乗っかってきました。
その間、十五年間寝たきり生活の次弟との関係が良くなく、自分の心に何となく
わだかまりとなっていました。
その他にも仕事上の人間関係には心に残る事もありました。
そういうこともあり、四月になりまして長女が宇治の十日間練成に
行くことにしていましたので、私も一緒に宇治に行きたいと言いました。
「その体調で十日間大丈夫ですか」と聞きますので、こうなったら宇治しかないと決断しました。
来る前は夜がパニック状態になっていたのですが、宇治の空気に触れましたら、
夜がぐっすり休めて、娘が申すに「お父さん、今までにないすやすやした寝息で
休んでいたね」
と言ってくれました。
宇治に来て今日で九日目ですが、夜ぐっすりと休めます。
それは私自身の力で変わったわけではありません。
宇治の聖地が私の心を変えてくれました。
それはそれは安心しました。
宇治は何かを変えてくれます。自宅では毎朝の祈りと聖経読誦は
欠かしたことはありませんでした。
しかし、宇治に来て神想観も長田講師に指導を受けて腹式呼吸の正しい息づかいを
学べたことが有り難く、来て良かったと、喜びが倍になりました。
私は宇治の練成に来ることによって救われました。
今度は家内と一緒に長寿練成に参加致します。 |