1562タバコの不始末による小火(ぼや)で真理への眼が覚めた

4月一般練成会体験感想文

 私の参加動機は3月で仕事を終えて、そのまま研修生を少しやるのが動機だと思っていましたが、
潜在的にごまかして生きてきて、これが本当の動機なんだと思う事が出てきましたので、
それを書き記します。

 私は小学生の時いじめられっ子でした。
中学になっていじめる側になるのですが、派手な性格で目立つ事が大好きでした。

 中、高の学生時代の五年間、シンナーをやり、高校二年の時には学生服で
パチンコを打つようになりました。

 高校生のある日、校舎の階級を上がっている時に急にどもりが出ました。
「何をどもっとんや」 と言われて大笑いしたのですが、それが始りだったのです。

 この練成中に誰かが、どもりだけど、ごまかして生きてきたという話がありましたが、
正に私の代弁者だったのです。

 その当時の私は社会に唾を吐いて、それでいて面白い事を言って笑いを取る目立ちたがり屋でしたが、目立つどころか人と話をするとどもりが出るので、段々無口になってゆきました。

 もともと学生時代の私は周りの友達は不良でしたが、実はそうではなく、元いじめられっ子が
再びいじめられたくない為に必死に恐い顔をしていただけで、実は小心者で臆病者だったのです。

 次第に臆病者の私は人前では緊張もするようになりました。
本来目立ちたがり屋で人を笑わすのが好きな私ですが、眉を寄せて人とは一定の距離をとり、
何となく本来の自分から逃げてごまかして生きてきたのです。

 本来の私でないから自由が無く、面白くないから酒を食らうようになりました。
酒を飲むと気持ちが大きくなって普段よりは喋れるのです。

 高校を出て自衛隊に入隊しましたが、その頃はトイレで吐いてまで飲みました。
その後、仕事を転々として生長の家に触れ、研修生になりますが、ごまかして生きてますから
悪い物が出て、年甲斐も無く、人と何度も衝突し、結局 「今度衝突したら下山してもらいます」
と宣告されていたのに、また衝突して下山しました。

 二年ほど前の話です。自分で問題を起こしておいて 「下山して下さい」 と言われたことがショックで、
宣告された日から行ずる事が出来なくなってしましました。

 家に帰ってから生長の家の教えが薄らいでいきました。
三ヶ月くらい経ったある日、私のタバコの不始末が原因で小火(ぼや)を出してしまいました。
消防車も来て、ちょっとした騒ぎになったんですが、これが良かったのです。

 現象的には壁には黒い焼け跡が残り、ガラスも割れて、直すにはそこそこお金もかかり、
泣きたいくらいの事なのですが、この事が切っ掛けで生長の家が必要になったのです。

 ここまでの事がないと私が眼を覚まさないので神様が与えてくれたのだと思います。
この時に半年ほどの研修生活の学びが生きて、神様の愛を心から感じました。

 それから今日までの間、自分なりには感謝行をしたり、神想観と聖経読誦も行じますが、
やったりやらなかったりで、最近ではほとんどやらなくなっていました。

 しかし、それでも研修生活を終えた私は心が明るくなっており、今、振り返ると
常に生長の家が私の奥底にあったような気がします。

 行の信仰生活はしていました。でも、私は今まで一度も失敗したことがありません。
この薄っぺらな二年間から、神想観の大切さをものすごく知りました。
今からすれば良い事だけだったのです。

 継続する力を養う為に私は研修生になります。
この十日間の練成を受けたから良くなったのではなく、受ける前から明るい生活をしていましたから
本当に良い状態で、でもやはり練成員さんと一体になれる十日間練成は感動でした。

 私の掌中に既に全てがあり、如意宝珠を宿し、常に神様に話しかけて神想観をもう二度と怠りません。
悦びの中で全ての人と事と物を悦びと観て、私自身が悦んで実相の自覚を深めます。
実相独在と実相直視。これのみだと思います。


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