「想いはあるのに伝えられない。」「感受性は人一倍あるのに、
何があなたをそうさせないんだろうね。」「目標は自分を好きになることだね。」先輩、
上司のそんな言葉と共に、
会社から送り出されて参加させていただきました。
正直、自分でも原因がわからず、漠然としたもやもやを抱きながら初日を迎えましたが、
毎日毎日、宝の山かというくらい、ざくざくと自分自身が閉じ込めてしまっていた想いが
溢れ出してきてくれました。
物心ついた頃から、約20年間不調和だった母への伝えられていない後悔と感謝の想い、
自分が女性特有の病気で数年間悩み続けていることで、健常な方を羨ましがっていたこと、
人との出会いを怖がっていたこと、この三つが特に大きな発見でした。
その中でも私の魂が一番喜んでいるのが、人との出会いを怖がっていた想いを払拭できたことです。
想いが伝えられないという経験が積み重なり、これを言ったら怒られるかもしれない、
嫌な気持ちにさせるかもしれない…全然仕事の成績が出せていない私は
周囲からどう思われているのだろう、人の目が怖い…。
本当に自分から何かを発信することが怖くなっていたという気持ちをまずは認めることができました。
そんな状態なので、自己讃嘆が上手にできませんでしたが、
練成会を一緒に受講して下さった神の子の皆様は、これでもかというくらい、毎日讃嘆してくださいました。声、笑顔、名前。挙句の果てに、「若い」ということまで。
皆様の愛から本当に勇気と元気をいただきました。
そして、一番励ましていただいたことが、18日に行われた体験談の発表のことでした。
大拝殿での献労で、母の背中である畳を拭かせていただきながら涙が止まらなくなったこと、
講話を聴かせて頂きながら思い出した過去の色々、母に渡し損ねている手紙のこと。
自分の実相と母の実相を観て出てきた想いを、包み隠さず発表させていただきました
。
お話しさせていただくことで、自分の中から放たれる心地良さもありましたが、
本当に嬉しかったのは発表した後からです。
部屋で、食堂で、浴室で、日付がかわっても、有難すぎるお言葉をいただきました。
「お母さんの辛かった気持ち、すごくわかるよ。私も子供の頃、同じようなことを思ったのを思い出した。
自分の子供もそんなことを考えているのかもしれない。」わざわざ時間を割いて、私を、母を、
自他一体の愛で包み込んでくださった神の子の皆様、本当にありがとうございます。
私はこの体験から、自分の心が込められた話が誰かの心を動かしたときに感じる、
魂が喜んでいるという感覚を実感することができました。からだが温かくて、心地が良かったです。
そして、この時点で悦に入っていた私の前に、観世音菩薩様まで現れてくださったことは、
本当に宝物の経験です。
体験談発表の後、真っ先に話しかけてくださった女性がいました。
聞けば、「私はすごい体験談をもっているのに、講師が指名してくださらなかった」、ということでした。
足の病気を患われ、生死の境目も見たけれど、生長の家の信仰のお蔭で驚くべき回復力をみせた、
というその体験談は、誰が聴いても勇気をいただける素晴らしいお話でした。
私はこの女性から、表現をさせてもらえる機会をいただけることへの感謝の気持ちを教えてもらいました。
どの魂も感じたい、表現したい、相手と共感したいというものであることを
経験させていただき本当にありがとうございます。
わざわざ私のために辛いお役目を買って出てくださった観世音菩薩様に、
この文章と感謝の祈りがどうか届きますように。
最後になりますが、私はエステティックでカウンセラーという仕事をさせていただいています。
極端なことを言えば、表現力と体験談だけで成り立つ仕事です。
本当に多くの女性に想いをお伝えさせていただける環境に身を置かせていただいていることに感謝です。
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