1928アルコール依存症の父の奥には深い愛があった 私も神様の愛を表現していきたい

5月一般練成会感想

 3月末で6年勤めていた保育士を退職して研修生になることを決意し、
今回の宇治の一般練成会に参加させて頂きました。
研修生になりたいと思ったきっかけは、“今の自分を変えたい”と思ったからです。
 私は今まで自分のことしか考えていなかったように思います。
何かにつけてすぐ腹を立てたり、自分のことは棚にあげて「私は間違っていない」と正論めいたことを言って人を裁いたり、人の気持ちを考えずに物事を言って、人を傷付けてしまったりと、心の狭い、器の小さい人間でした。
自分のことしか考えていなかったので、いつも私のことを気にかけてくれた母のことも考えてあげれていませんでした。
そして、そんな自分を振り返ってみると、私の父と少し似ているなということに気がつきました。

 亡くなった父はアルコール依存症で、仕事も行かない、
借金をつくる、私と母に手をあげるなど色々なことをしてくれました。
数年前に受けた宇治の練成会で、父に感謝できたと自分では思っていました。
でも自分の性格と父の性格は似ているんじゃないか?と思った時に、
自分の中で“絶対に嫌だ”と反射的に思ってしまいました。
それと同時に嫌だと思ってしまったということは、
やっぱり父にまだ感謝できていないのではないかという悩みにも陥りました。
 そんな中、現象のことはひとまず置いて、真理のお話しを嬉しく、楽しく聞いていました。

そして5日目の浄心行では、今までになかった体験をしました。
 浄心行用紙には、今まで起こった嫌だったことや、自分の性格のことなどを全部書きました。
すると、不平、不満が次々と出てきて、こんなに書くことがあったなんてと自分でもびっくりしました。
浄心行が始まり、父母への感謝の言葉を唱えていると、なんだかよく分からないけど、
自分の中から「お母さん頼んだで」と父に言われている声が聞こえたような気がしました。
現象の父はアルコール依存症で私たちを傷つけてばかりいたけれど、その奥には愛があったんだ、
わざわざ嫌われ役をかってでてくれて、私達の業を消してくれていたんだなと思いました。
そして、私たち子供のことはもちろん、何より母のことを考えてくれていたんだと思うと、
父の愛はどれだけ深かったんだろうかと感じました。
母のことは何も考えずに生活している私に、
“そのままじゃいけないよ”ということを教えてくれていたんだと思います。
母はいつも私の幸せを祈ってくれています。そのままの私を愛してくれていると思うと、
ありがたいなあ、生かされていたんだなと感謝の気持ちで満たされました。

 こんなにも愛深い神の子のお父さんと神の子のお母さんの子供に生まれた私は素晴らしい神の子です。私の性格がどうとか、父のアルコール依存症だったとか、そんな現象のことはどうでもよくて、
「ただ神の子なんだ、素晴らしい生命なんだ、現象は無いんだ」と感じることができました。
研修生になったら、「性格が良くなるかな?」とマイナス方面から自分を見ていましたが、
そうではなくて、「そのままで素晴らしい神の子の私が素晴らしい神の子の研修生になるんだ、だから益々良くなるしかないんだ、嬉しい楽しい、ありがたい」とプラスの方面から自分を捉えることができました。
素晴らしい神の子の私が今を悦んで生きる。そのことを胸に研修生活を楽しんで悦んで過ごしていく中で、神様の愛を表現していければと思います。
 そして、毎日母に感謝のメールを送り、感謝の気持ちを伝えていこうと思います。


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