練成会に参加した動機はいろいろありましたが、
「一度宇治の練成会へ行ってみたい」という夢と、兄の酒乱などの数々の家族の問題、
また、先祖供養について教えていただきたかったためです。
練成会初日から、奉職されている方々の体験談を聞いてずっと泣いていました。
「こんなに大変な苦しい思いをして立ち上がったのかと思うと、
涙がずっと止まりませんでした。私の悩みなんかどうでもよいと思える程、
多くの方々が苦難を乗り越えていらっしゃいました。
「人間は神の子である」「ハイ、そうです」と知っていただけで、
完全に自分の中で自覚が足りませんでした。毎日毎日、
「ハイハイ、私は神の子だ」とニコニコ笑っているだけで幸せな気持ちになりました。
朝起床してから夜眠るまで、ずっと真理の言葉を聞くことができて、
「私が聞きたかったのは、この美しい真理の言葉でした。神様ありがとうございます。」
と連日連夜、唯々感謝の心で満ち溢れました。
練成会3日目にスーパー台風19号で兄の借り家が水没し、
連絡もつかず、地元の地方講師に「すぐ神癒祈願」と言われ、
朝早くに坂をかけ上って幽斎殿に行き、御祈願をお願いしました。
献労中にも関わらず対応してくださり、「すぐ祈ります」と仰ってくださいました。
「あーこれで大丈夫、兄は生きている」と思いました。
その日は誰にも連絡が取れず、地域が停電のため、
生存確認出来ませんでした。しかし私は何の恐怖感もありませんでした。
恐怖感どころか、他の練成員の方々と笑っていました。
2日後、知らない番号の着信があり、折り返しましたら兄でした。
「生きてる、今市民センターに自衛隊の救命ボートで来た。家は水没」と聞き、
「やっぱり大丈夫だった、神様ありがとうございます。」とじっと合掌いたしました。
兄の家へ預けていた荷物はほぼ全滅でしたが、何故か悲しくなく、
「これで全部洗い流されたんだ、神様ありがとうございます。」としか思えませんでした。
宇治へ来ると、全てが感謝に変わるような気がします。「現象世界へ戻ったら…」
と一抹の不安がよぎると、そのすぐ後の講話では千羽講師が
「業は現れれば消えるんです。現れて終っている事をグチグチ考えるより、
光の未来を考えている方が良い」と、ビシッと欲しかった答えが返ってくるのでした。
毎日朝の神想観、『甘露の法雨』読誦から一つ一つのお言葉に感謝して泣いています。
「皆さん!人間は神の子なんです」という真理が、
日ごと日ごとに心の中に深くしみ込んでいっている練成です。
今私は、この練成会後、どんな吉報を皆様に発表出来るのだろうか、
とわくわくしています。職員の皆様に心より感謝申し上げます。 |