2144,善悪を超える

礼状

昨年私の兄の長男が若くして亡くなりました。
本当にショックを受けました。
私は兄夫婦を励ますつもりで『顕浄土成仏経』のお経の本を送ってあげ、
私も朝と夕に誦げていました。そうすると、4部経の中の
『久遠生命の神示』と『久遠いのちの歌』も読みたくなり、
そこも毎日読むことにしました。

そうしているうちに、だんだん人間の生命は一回きりではないのだ、
肉体の人間は死ぬけれども、本当の魂は死なない、
生き通しなのだということを「そうだったのか!」と強く思うようになりました。

そして「今生きている私なんて永遠の生命から見ると、
ほんの少しの間なんやな」とすごいことがかいてあるなと感心しておりました。
今まで何回も何回も霊魂のお話は生長の家でお聞きしていて
先祖供養もしていたのに、全然わかっていなかったことを痛感していました。

それで「私は今度生まれてくるときは、身体障害者でなく、
立派な健康体で生まれてくるぞー」と思って、
思いも新たに喜んでおりました。
とは言っても、75才にもなると障害がある上に老いというのが重なって、
そこら中が痛んで参ります。

ああだめだと落ち込んだり、神の子だ!健康だ!
と自分に言い聞かせたりして生きておりますが、
ある日ふと清水講師から頂いたハガキを再度目にするチャンスに恵まれました。
何の気なしに拝読したのです。

神の子の人生はただ光一元ですね。
善悪を超えてただ愛と感謝を生長させていくだけですね。
無限に幸福と豊かさが深まる人生に
感謝合掌するだけです。

とありました。私はお言葉の中の「善悪を超えて」
の所に衝撃を受けました。
「えっ善悪を超えて?良いことも悪いことも超える?
ということはいいことも悪いことも全部受けとめるのか…
今までの自分は悪いことが見えて、思えて仕方がなく、
良いところが見えず暗闇の中でさまよっていた!
良いところもいっぱいあるのに…違っていた、
悪いと思えることもそれを超えるんや、そしてその上にある光をみるんや、
今の人生でそれを勝ち取るんやと気付きました。 
それでよろしいでしょうか?

こちらはまだ雪が降っています。春は遠くても必ず来ますね。
待ちます。


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