2291,礼状

礼状

先日車椅子で1泊参加したものです。
友達に誘われたのですが
「5年も外出していない者が行けるだろうか?」と不安で、
「明日は断わろう」と毎日思っていました。
友達は「大丈夫!大丈夫!」と言うばかりで、
とうとう出発当日が来てしまいました。

宇治別格本山に到着すると、皆さん温かく迎えてくださり、
立派なお部屋を準備していただきました。

翌朝、早朝行事に出たいと願っていましたら、
少し早めに目が覚め“あれっ!道場の空気が違う!”と思いました。
私はベッドの上で、何度も何度も深呼吸しました。
やっぱり違う!澄み切ったきれいな空気の中に力を感じました。

友達が車椅子の私を大拝殿に連れて行ってくれる途中、
建物と建物の間に出た時に優しい風が吹いて、
何も言わないのになぜだか涙が流れて止まりませんでした。

神想観が終わってからも、いっぱい涙が出ました。
友達が「昨日先祖供養したので、
ご主人をはじめご先祖様が喜ばれているから、その喜びの涙よ!」
と言ってくださいました。

もう1つ、私は5年前に乳がんの手術をした時、
兄が病院まで来てくれて「早く元気になれよ」と握手して別れて以来、
連絡を取っていませんでした。
宇治を出発する直前、兄の家に電話しても誰も出ず、
姪に連絡すると「父は2か月前に風邪の菌が腰に入って入院している。
昨日まで点滴していて、今朝点滴が取れてやっと面会出来るので、
私も弟も面会に向かっている」とのこと。

病院は宇治から近く、久しぶりに姪や甥にも会え、
90才近くの兄は痩せてはいましたが穏やかな笑顔で、
しっかりと握手も出来て、私は安心して帰路につきました。

何というタイミング!この「一日講話」に誘ってくださった友人には
感謝しても感謝しても足りません。

脚の痛みも何もなく宇治まで来れて、車を出してくれた息子も
「思ったより疲れていないよ」と言ってくれました。
宇治は本当にすばらしく、不思議なところです。
有難うございます。


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