851精神科医になって経験した精神病は患者さんにとって役立つことに!

10月一般練成会 発表日:H25.10.22

○精神科医をしていたが、自分が病気になり参加。癒され、笑いの大会で優勝した。

私は精神科医をしています。
大学卒業後、初期研修を終え、精神科専門となって、ちょうど2年になります。
今年3月までは大学病院で指導医の指導の下で主に成人の入院患者さんを診ていました。
一人1時間の診療で色々な親子関係、苦しんでいる子供、両親を診ていくうちに、
自分も引き込まれ、一緒に迷うようになっていきました。

「不登校、引きこもり、自殺未遂、自傷や親からの虐待など、
私にはとてもではないが解決出来ない」「何の役にも立たない」
と自己嫌悪の日々が続きました。

そのようなストレスから5月の中旬頃より、自分が抗不安薬や睡眠薬の過量服薬、
手足をひっかく自傷行為を繰り返すようになりました。
突然暗い悲しい気持ちに襲われ、死にたいとも思う時もありました。

精神科のクリニックにも通院を始め、適応障害と診断されました。
5月末からは毎月土日を利用して宇治の短期練成会にも通い、
帰ってから直ぐは清々しい気持ちで調子が良くても、
1週間ほどで元通りということを繰り返しました。

家でもイライラし、強迫性障害で休職中の夫にひどい八つ当たりをし、
夫婦仲も悪くなっていきました。
そのような状態ながら、なんとか頑張って勤務を続けていましたが、
自傷行為が止まらなくなり、夜も眠れなく、診療の合間には涙が出て止まらなくなりました。
夫や母にも電話で助けを求めるようになり、9月末より病気休暇の診断書を出し、
休職することになりました。

90人近い患者さんを急に捨ててしまった罪悪感、無力感、
上司にも多大な迷惑をかけるようになったこと、
自分の仕事を全う出来なかった悔しさからか死にたいという気持ちが強まり、
過量服薬用の薬を貯め込んだり、どこで首を吊ろうかと家の中を歩き回るなど、
錯乱状態となってしまいました。

しかし、「宇治の10日間練成を受けよう」「それしかない」と決めてからは
少し気持ちが落ち着き、3歳の娘を夫や両親に預け、
一般練成会に一人で初日から参加しました。

最初の内は心細い気持ちもありましたが、先生方のご講話を聴いたり、
笑いの練習をしている内に、少しずつ心の雲が晴れていきました。
イライラもなくなり、気持ちは落ち着いたため、毎夕食後、
5錠飲んでいた薬を、2錠まで減らすことが出来ました。


特に心に残ったご講話は楠本先生の
「悪いことは何一つ起きない」「何事も自分が成長するための砥石である」でした。

今回の件も決して悪い事ではなく、私にとっては必要不可欠であり、
何よりこの一般練成会に参加することが出来、また、自分が病気になってみて
初めて患者さん達の辛さがしみじみと分かりました。
今まで何も分からずに自殺企図(きと)の患者さんたちに
偉そうなことを言ってきたと反省させられました。

練成の半ばにはすっかり喜びに満たされるようになり、
15日からは実母も夫と娘も参加してくれ、夫の理解に益々嬉しい気持ちになりました。
最近、家では泣いてばかりで、ほとんど笑わず、娘も心配するほどでしたが、
180度気持ちが変わり、今までの出来事に感謝し、心から笑えるようになりました。
笑いの大会で賞を頂き、とても嬉しかったです。

これからはひとまず休職ですが、ボーっと休むのではなく、
これまで担当してきた患者さん達の幸福を日々祈りつつ
『生命の実相』全40巻を読破し、真理の勉強に邁進します。

また、来月も親子3人で一般練成を受けさせて頂きます。
今後どのような形で復職となるかは分かりませんが、
患者さんの現象ばかりを見るのではなく、実相を観て、
心から祈れる医師を目指します。


私が死にたい、死にたいと言い、日々夫や両親がどんなに心配し、
私を護ろうとしてくれていたかも、しみじみと理解することが出来、
感謝の気持ちでいっぱいです。

5日間という長い期間、娘は母に会えず、寂しい思いをしたと思いますが、
良い子にしてくれていた事にも感謝です。
最後に自殺を思いとどまらせていたのは娘の存在でした。
この子を産んで、本当に良かったと思いました。
夫と結婚して本当に幸せです。ありがとうございます。