長崎の総本山で私に流産児がいるということが分り、
次の週に母と一緒に練成を受け、先祖、流産児供養をしました。
家に帰ると、国立大学病院の合格通知が届きました。
それから、確実に落ちると言われ、最低の点数を取り続けていた国家試験も、
日時計日記、神想観、また、お世話して下さった生長の家の皆さんのお陰で、
50点以上点数が上がり、上位の成績を取ることが出来ました。
また、無事、卒業の日を向かえ、777人目の卒業生となることが出来ました。
そして、卒業式を終え、時間が沢山あるせいか、別れた彼への憎しみ、
執着心、寂しさに気付いた時、ふと「宇治へ行きたい」と思い、参加させて頂きました。
浄心行では何故か涙が止まらず、目を閉じていると、思いもよらない姿が浮かび上がってきました。
それは、私が幼い子供の姿で現れ、迷子のように走りながら、「お父さん、お母さん」と呼んでいると、
別れた彼の姿が現われ、キラキラとした表情で「大丈夫だよ」と言いました。
そして私の父と母に私を渡し、「この子がお父さんと離れて寂しそうにして泣いていたので、
心配で一緒に遊んでいました」と言い、その光景の中で父と母は私を抱え、
「家族が離ればなれになるところでした。 「本当にありがとう」と彼に言いました。
私は浄心行が終わると、「そうか、私はお父さんとお母さんに愛されていたんだ」と思うと、
嬉しくて涙が止まらなくなりました。
流産児供養祭では、私の姉を招霊する声が聞こえ、姉が喜んでくれているかもしれないと思い、
とても嬉しくなりました。
また、一昨日、楠本先生より個人指導をして頂きました。
私の個人指導票の中に書いた過去の波乱に満ちた問題の中から楠本先生は、
別れた男性への憎しみ、寂しさについて、
「これはお父さんの寂しさだよ。あなたが好きな人を愛したくても愛せない辛さを、
お父さんも同じようにあなたに対して感じているんだよ」と言って下さり、
私はとても驚きました。
私は生長の家に触れ、少しずつ生活が明るくなっているのに、どうしてその男性への思いが
深く残っているのだろうと、ずっと考えていました。
また、別れた彼は父によく似た男性でした。
今思えば、その男性の中にある父親の面影を求めていたのかも知れません。
私はずっと父親に愛されていないと感じながら生きてきました。
しかし、楠本先生が、「あんた、生長の家に触れて良かったね。
お父さんに沢山感謝したらとっても幸せになれるよ」と、とても優しい笑顔で言って下さった時、
からまっていた私の心の糸が、スルスルとほどけていくのが分りました。
半年前からこれまで私の心の中にある迷いの影が、出会っていく生長の家の皆さんの愛で
ひとつずつ消えていく一方、私は「愛されたい」と求め続けていました。
しかし、今回の練成会で、私は他に愛を与えることの喜びを身にしみて実感しています。
そして間もなく私は親元を離れて看護士として働きます。
この人生の節目である時期に「父母、そして全ての人に愛を与える幸せ」を知ることが出来、
自分の使命のようなものが分りはじめてきたように思います。
練成会が終わりに近付いた夜、これまでの父や母との楽しかった思い出を振り返り、
「お父さん、お母さん、ありがとう」と心の中で思っていると、母からメールが届き、
「お父さんがすごく気にしてたよ。喜ぶから連絡してあげて」
と書かれてありました。
そのメールを読み、神様の愛は無限なんだなぁと心から思いました。
そして、今こんな気持ちになれたのは、私に父の気持ちを教えてくれた観世音菩薩である別れた彼、
生長の家に導いてくれたご先祖様、そして、これまで出会った全ての辛い経験のお陰であると
感じています。
これからは、これまで私が両親、神様、全ての方から頂いた愛を与え返すことが出来るよう、
生活の中で生長の家の信仰を深め、神様の御心を表現出来る神の子に新生したいと思います。
ありがとうございました。 |