○ご主人の癌で五月に参加。練成中にご主人が良くなったので再び参加した。
二年前、主人は胃癌全摘出の手術をして、今年の二月に肝臓に癌が移転。
三月から三週間に一回の抗癌剤の点滴治療をすることになりました。
この一回目から二、三日過ぎた頃から主人の体調が狂い始め、精神不安定と歩行困難、
そのまま入院となりました。
四月に入り体調も少し戻り、二回目の抗癌剤投与、今度はもうベッドに寝たり、
食事も少しだけで、後は栄養剤の点滴となり、三回目の治療はドクターストップがかかり、
中止となり、入院生活のみで、五月に入り、看ている私の方も気持ちが落ち込み、
主人から逃げるような気持ちで先月五月十三日に練成に飛び込んで来たのです。
その夜、息子からの連絡で、主人が食事をするようになったので、
栄養剤の点滴を外したと聞かされ、次の日は歩行器を使ってですが、
歩いているとの連絡。昨日までの事がうそのようです。
とても信じられなくて、二十日の練成が終わって病院に行くと、
ベッドに座ってくれてました。
「あ、ごほうびをもらったんだ」と思いました。
二十五日に退院して三十日にCT検査、
本当は三回抗癌剤を打たないと効き目がないということでしたが、
先生が気休めに検査してみましょうということで、その検査の結果、
肝臓に白い膜がはっていたのですが、すっかり消えて、
真黒いカスだけになっていました。
先生も驚いて、
「こんなによく効いたことは非常に驚きです。これからもこの抗癌剤を是非続けましょう」
と言われ、私達の嬉しい気持ちがあの五月の苦しかった状態を思い出し、
急に暗い気持ちになりました。
先月の恐怖もあり、私は主人を病院に入れてその足で練成に来たのでした。
お陰様で二十日には何事もなく、無事退院することになりましたが、
その間、榎本先生のご講話で
「どんなに苦しい時でも、苦しい時こそ嬉しい、楽しい、ありがたい!」
という言葉の力を頂き、また、山口先生にこの話をさせて貰った時、
先生は力強い言葉で、「大丈夫です!」 と言って下さり、
胸のつかえがスーッと取れました。
今回は短い期間でしたが、練成の凄さを体験出来ましたこと、
先生方に感謝の気持ちで一杯です。
主人の治療は少し続くと思いますが、練成での喜びを糧に頑張りたいと思います。
|