すばらしい祥月命日供養祭
*命日供養祭が先祖のお祭り*
この宝蔵神社月次祭(毎月十三日)は、本尊曼陀羅(ほんぞんまんだら)の
月次祭(つきなみさい)です。
本尊曼陀に「いつもお導きいただきまして、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします」との感謝を捧げるお祭りです。
盂蘭盆供養大祭もそうです。本尊曼陀羅の大祭なのです。
では、皆さんの御先祖のためのお祭りは? というと、これは宝蔵神社で
毎日おこなわれている「霊宮聖使命祥月命日供養祭」なのです。
祥月命日供養祭が先祖のお祭りになります。ですから命日供養のときは、
祝詞に「これから命日供養祭を、この場所を貸していただいてやらせていただきます」
と本尊曼陀羅におことわりをしてやるようになっています。
月次祭は月に一回、大祭は年に一回執り行われます。
毎日行われているのが命日供養祭です。
全国の霊宮聖使命菩薩(永代祭祀)・霊宮聖使命会員の命日に毎日午後二時より
祥月命日供養祭が宝蔵神社大拝殿にて執り行われます。
このお祭りが宝蔵神社で主体的に毎日行われているお祭りです。
これが先祖のためのお祭りなのです。
*谷口雅春先生と命日供養祭のエピソード*
私が此処、宇治別格本山に来る前の話ですが……。
永代供養あるいは霊宮聖使命会員に申し込んでいる方には、一ヶ月前に
「祥月命日供養祭御案内」の通知が行きます。
ところがあるとき、谷口雅春先生のところに通知を出してしまった。
すると谷口雅春先生が「通知が来たから宇治の命日供養に行く」と言われた。
谷口先生が命日供養祭に来られたら、お祭りをやるのは私たちです。
谷口先生が壇の下にいらっしゃることになる。これはどういうことだ?
と言ったら、間違えて出したらしいのです。
しかし、谷口雅春先生は「祥月命日供養祭」の通知を御覧になって、
こちら(宇治)へ来られて先祖の供養をしたい、とおっしゃった。
そのときは、大山半之助先生が代理で出席されたらしいですけれども……。
*谷口輝子先生と命日供養祭のエピソード*
それから、私が来てからの話ですが、その当時荒地浩靖先生が宇治別格本山の
理事をしていた。
すると輝子先生が「荒地さん、宇治に行く用事はありませんかね」と聞かれた。
荒地さんは、そのとき用事がなかったから「いいえ、別にありません」と答えたら
「あ、そうですか」と言われた。
あとになって気になって「この前、宇治に行く用事はありませんか? と聞かれたのは
どういうことだったのでしょうか?」と聞いてみた。
すると一月十三日が輝子先生のお父さんの命日で、十二月十三日がお母さんの
命日だから、お祭りに参加したいが、もう歳もとっているし、遠くからだから一人では
いけない、そうかといって、個人的なことに誰か、ということもあるので、荒地さんが
行くついでがあったら、私も一緒に連れて行ってもらおうと思ったのだ、ということを
後から聞いて、「ああ、しまった。行く用事がないと言ってしまって申し訳なかった」
ということだったのだそうです。
ということで、この祥月命日供養祭を如何に、谷口雅春先生、輝子先生が重要視
されているか、つまり先祖供養が如何に重要視されているかということが、このことで
わかると思うわけです。
*繰上命日供養祭について(先祖と共に練成を受け、光明化運動する)*
命日供養祭は、命日供養祭にお参りに来て、来月のも再来月もあるが、家が遠方に
あって毎月来るわけにも行かないという場合、一緒にまとめて御供養する繰上命日
供養祭というのもあります。
命日供養祭は毎日ですから、練成期間中にも繰上命日供養祭が執り行われます。
例えば、北海道や九州に住んでいるが、「今月は命日がたくさんあるから、是非
宝蔵神社で命日供養祭をしたいが、命日供養祭だけで帰るのはもったいないから、
練成会も受けに来ました」という人がいつも大勢出て来ます。
神の子の自覚を深めるためには、先祖と偕に真理を学ぶ(『神真理を告げ給う』)
と教えられています。
つまり先祖と偕に練成を受けることが神性開発には大切なことです。
本尊神霊(ほんぞんしんれい)の導きを受けて先祖と偕に光明化運動をする、
そこに宇治練成会の特徴があります。
そういうことで、この「霊宮聖使命祥月命日供養祭」の参列者が増えることがそのまま
練成会員も増えるということになる。練成会員が増えることは多くの人が救われる。
人類光明化運動に大いに役立つということになるので、
皆さんどうぞ、この祥月命日
供養祭という非常に大切な供養祭にお越し頂きたいと思います。
それが「此の宇治の地はまことに聖霊天降って衆生教化の中心地としていたまう
からである」(谷口雅春先生)とのお言葉の実証になると思います。
(平成8年5月13日 宝蔵神社月次祭における宮司(当時)挨拶より)
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