祥月命日供養祭参列のよろこび
和歌山県 M・T (女性)
聖地・魂のふるさと宇治に参拝することは、私の無上のよろこびです。
いつお参りしても“ああ、来てよかった”と心の中で連発し、何処を向いても合掌するばかりです。
祥月命日供養祭で宝蔵神社の大拝殿に坐して、神官様の美しい綺麗なお声で
一柱一柱丁寧に霊界に響きわたる御招霊(ごしょうれい)に
唯々襟(えり)を正して合掌するのみです。
唱名(しょうみょう)していただいた御霊様が過去の一切の苦しみが吹き飛んで、
花いっぱいの今此処天国極楽浄土の世界を味わっていらっしゃると信じます。
永代祭祀(えいたいさいし)の御霊様は、M家の「父」「母」「父の父(祖父)」「継母(つぎはは)」
「私の先夫(ニューギニアで戦死)」の五柱です。
十九柱の霊宮聖使命会員も合わせてお祀りさせていただいております。
人様のお世話もいい、家族の幸福を祈るのもいい、また第一に光明化の愛行も
私に与えられた尊い使命ですが、祥月命日のある其の月の一日だけは、
すべてを忘れて御霊様と語り、祈り、参拝させていただくのが、M家を受け継ぐ嫁としての
愛行と思っています。
毎年のことながら、十月は農家にとって取り入れの秋です。年中で一番忙しい月。
でも、一日だけはお参りする日をつくります。
その日の命日も、朝急いで用事を済ませ宇治へ……。
“神様、御招霊に間に合わせ給え”
宇治駅に二時二分、足の強い私が宇治川沿いに走りつづけ、二時二十分に
宝蔵神社大拝殿に着きました。
三枚の案内状を受付の神舞姫(みこ)様にわたすと、空いてる座布団に座り、
“遅れまして……、おじいさん、お母さん、水子さん、T子です。
最高級の御霊様とならしめ給え”
受付の神舞姫様から神殿の神舞姫様へ、そして神官様に三枚の案内状がわたされました。
“ああ、よかった。遅れたけれども間に合った”と思っていると、
「実相妙楽宮地蔵(じっそうみょうらくぐうじぞう)M ・ Y 童子のみたま〜」
次ぎは母、そして祖父と三柱を御招霊して下さいまして、唯々ありがたくて
涙が暫くおさまりませんでした。
私よりも遅れた方が三組もいらっしゃいましたが、到着次第に早速御招霊して下さいます。
参拝者の御霊様を先に御招霊して下さることは、祥月命日を忘れずに
宇治別格本山にお参りするように、とのおはからいかと思いました。
“お参りしてよかった。御霊さまが私を待っている。
目に見えない強い糸がM家の子孫を守護して下さっている”
私の全身が小刻みにゆれていました。
こんなに厳粛に丁寧な行き届いたお祀りをしていただき、心よりうれしく、ありがたく思います。