神楽「浦安の舞」について
宝蔵神社新年祭では、
神楽「浦安の舞」奉納が行われます。
神楽「浦安の舞」とは、
昭和8年の昭和天皇陛下の御製
「天地(あめつち)の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を」
を歌詞にした神楽舞です。
昭和15年11月10日に開かれた
「皇紀二千六百年奉祝会」に合わせて、
全国の神社で奉祝臨時祭を行うに当たり、
国風歌舞や全国神社に伝わる神楽舞を下地に作られました。
「浦安」の“うら”は、古語で“心”のことで、
“うらやす”とは、心やすらか=心が平穏である
という意味の言葉といわれています。
また、日本書紀に「日本者浦安国」とあり、
他の文献にも日本の呼び方として、「浦安国」とあることから、
日本の国の平穏の願いが、
「浦安の舞」という題名に込められています。
舞の途中で、檜扇(ひおうぎ)から、
鉾鈴に持ち替えられます。
鶴の舞う装束に、、
額に梅の花をかたどった前天冠を付けた巫女が舞う「浦安の舞」は、
新年を祝う新年祭に相応しい、
のびやかで晴れ晴れしい雰囲気の神楽舞です。