『 宇治だより 』  宇治を愛する人  

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『宇治だより』 第42  平成3年12月1日 

  明るく神秘な力
   生長の家石川教区教化部長(当時) 蔵中 倉治


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昭和四十年、三十九歳の若輩者が石川教区相愛会連合会長を拝命してより、
当時毎月行われました評議員会の出席や大祭神官奉仕をさせて頂くことになり、
宇治に深い親しみが湧いて宇治へ足を運ぶことが多くなりました。
それも人生経験の浅いものが教区の活動に当って色々と困難な問題の連続でした。
そのたびに宇治で祈り、不思議とその解決策を与えて頂いたり、
先輩者の指導を受けることが出来たのも宇治でした。
私が何故宇治に心を寄せる事になったかと申しますと、
奇端な出来事に出会ってからです。

ある年大聖師谷口雅春先生により
「大東亜戦争無縁戦没者英霊」に捧ぐるため、
精霊招魂神社の祭事に私は神官奉仕で先生に朱傘を差し掛ける役で、
先生が祝詞奏上の折でした。

捧ぐ傘の上に一羽の尾長鳥が飛んで来て止まり、
祝詞の終了直前に翼を羽ばたいて宝蔵神社神殿上空へ
舞あがり去ってゆく光景を見た時、
谷口先生の祝詞を聴いた幾百万の英霊が、
精霊招魂神社に招ぎ祀られた随喜の証をたてれたものと感じて、
谷口先生の英霊に捧げる偉大さに驚きました。

又、昭和四十五年九月二十九日。
入龍宮幽斎殿建立上棟式の祈りも、
先生に朱傘を差し掛ける役をさせて頂き、
此の日は格別に日光の輝きが眩しく煌々と照る日中、
嘉村宮司の降神の儀となり、四神を招神した際、
胡床に着床の先生頭上の朱傘が、「ピリピリピリピリ」と響く音がしたのです。

大祭終了後この事を嘉村宮司に報告しますと、宮司は、
「それはきっと谷口先生が『明窓浄机』でお説き下さっておられた。
アガシヤの予言道り、第七次元の神界から沢山の高級霊によって
『神癒の社』幽斎殿の建立を導かれるため降神してこられた、
“神鳴り”であろう」と被仰っておられました。

一昨年に副強化部長、
そして昨年教化部長を拝命して重大な使命感を身に感じております。
現在宇治へ参りますとホッと致します。その理由は私には解りません。
ただ私の実感であります。私だけではないと思う、
宇治には不思議な雰囲気で人の心を満たして下さる何かがある。
それを求めて地方から沢山の人が集まる。
明るく神秘な力を求めて集まる。

今年の盂蘭盆供養大祭に教化部長になって初めての神官奉仕、
私は招霊債祭の時、聖経「甘露の法雨」読誦のお役目を頂き、
読誦中に双方の耳元で誰か読誦する声が聞こえ、
そのリズムに合わせて楽に読むことが出来た。

後日の宇治別格本山推進員会で発表したら、
誰かが「隣の人の声であろう」と親切に仰って下さった。
全くその通りと私も思いたかった。
而して確かに隣の人の声とは全く違う低く太い声が
双方の耳元から聞こえていた事は事実である。

かつて大聖師谷口雅春先生がアガシヤの予言により、
第七次元の実相世界に実在する「神癒の社」を建立し、
人類救済のため高次な次元から、
実相世界の実在の体験を現実界にもち帰る実修をするため、
此処宇治に「神癒の社」入龍宮幽斎殿を建立された。
高次元による人類救済をしておる宇治で、
このような現実界における神秘な実証が現れるのは当然に思う。

先日も教化部へ宇治帰りの若者がやって来て
宇治の神秘的な雰囲気を教化部に発散して、
皆を悦ばし嬉しい限りであった。

教区の教勢発展、聖使命会員の拡大、普及誌の拡大、
講習会の推進活動に致しましても、
法悦に満たされた活動と御教えに触れることのできた
感謝の心が起らない限り成果が上がらない。

もっと宇治の高次の次元に触れ、信仰の高揚に励みたいと望む。

 

 

 

 

 

 


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